居場所がある心地良い家~2年後の「昭和ガラスの家」

古い家具の定位置を決め、上部は高窓に。リビングダイニングで使うものを収納する壁面収納をぴったりサイズで設けました。

先日、メンテナンスの打合せのために竣工後2年になる「昭和ガラスの家」をご訪問しました。

変わらず空気感の良い、安心感を感じるお住まいでした。
リノベーション前は湿気も多く、日中も暗いお住まいだったので、心地よく暮らしている様子にほっとしました。

みゆう

主婦・母目線で住宅設計をしている女性建築士みゆうが書いています。
この記事ではリノベーションの設計をした「昭和ガラスの家」について書いています。

家のいろんなところに「居場所」がある

玄関横の廊下に面していて来客を呼びやすい和室
工務店さんや各業者さんが来られていたので、大人がウロウロ確認していたのですが、その間に帰宅されたお子さんがリビングで工作をしはじめていました。
同行していたAさんが、今の子どもって帰宅したらゲームで遊んでいると思っていたのに、工作を始めたからびっくりしました!と。

住まいの中に心地よい居場所をいくつも作っているので、どこで遊んでも大丈夫。
作ったものもたくさん飾られていて、作ることが大好きなお子さんの想像力が沸くお住まいになったのであれば嬉しいなと思いました。

人を迎えられる空間がある

そして、玄関横にある和室がとても良いのだそうです。
ちょっとリビングダイニングがごちゃごちゃしているときの急な来客にも対応でき、心地よい和室なので人を迎えやすいのだそうです。

襖を開け広げていたら、廊下と一体になって広く感じられますし、日常生活で過ごす場所や収納は他の部屋にあるので生活必需品を置く必要がないので部屋を広く使えます。
元の和室より2畳分狭くしているのですが、あまり狭さを感じていないのではないかなと思います。

心地よい暮らしのありかた

庭が見えるピアノスペース
お子さんがとても穏やかに遊んでいらっしゃる様子を見て、ああ、心地よい暮らしをされているんだなと感じました。

以前は寒かった床も、断熱材を入れて杉の床板にしたことで足元からの寒さを感じなくなったそうです。
床暖房がなくてもあたたかいのは杉板ならでは。

そして、リノベーション前は片付けができない家だったそうですが、たくさん設けた収納がしっかり活きていました。
お子さんも決められた場所から工作の道具を出してきていたので、そのような習慣が身についているのでしょうね。

うまく片付けられないゾーンがあったとしても、すっきり心地よく過ごせる空間があれば良いのです。
お客さまを迎えられる和室、心地よく眠れる寝室、美味しくご飯が食べられる食卓。

全てを完璧に整えて生活するのは家事育児、仕事に追われる日々ではとても大変。
だからこそ、ちょっと気を緩める空間があり、家事が楽にできるようにしてあると本当に気持ちが楽になると思います。

それが暮らしの心地よさになるのかな、と改めて感じました。

工務店さん、メンテナンスよろしくお願い致します。

「昭和ガラスの家」