奥行撲滅キッチン~広いキッチンが使いやすいわけではない

昨日はオーダーキッチン施工、本日は造作家具施工中のリノベーション工事。
住みながらの短期間の工事なので各業者さんの協力あっての集中工事です。

このキッチンのタイトルを何にしようかな、と思っていたら奥様がキッチンのテーマを簡潔に表現してくれました。

「奥行撲滅キッチン」と「二人のフォーメーションを考えたキッチン」

オーダーキッチン施工中

さすがです。表現が上手い!!
奥行撲滅キッチンというのがすごく大事なテーマでしたが、デザインする上では夫婦二人の作業動線をかなり考えたキッチンでしたので、みゆう設計室で紹介するときのリノベーションのタイトルは「二人のフォーメーションキッチン」とさせて頂こうと思います。

広いキッチンが使いやすいわけではない

一見すごく使いやすそうに見える大きなシステムキッチンからのリノベーション。
機器を入れ替えるだけではなく、使いやすくするためにキッチンを作り替えるのにはいくつかの理由がありました。

元のキッチンは奥行があるアイランドキッチン。
ミーレの食洗機を入れていましたし、シンクも大きめ。
ダイニング側にも収納がたくさんありました。

でも、Aさまご夫妻には使いにくいキッチンだったのです。

なぜなら、夫婦二人で同時に料理をするのには、作業スペースが無かったから。
主婦ひとりでお料理するのであれば十分なキッチンであったはずです。
でも二人で作業をするのには作業場所が無く、物を置く場所もない。

そこで、二人の作業位置、作業動線を考えたキッチンを考えました。

奥行を撲滅し、フル活用できるキッチンをつくる

完成後に改めて紹介しますが、今回のキッチンは「奥行を撲滅」しました。
今まで手の届かない「使えない場所」がキッチンに多かったので、これをなくしています。

夫婦が同時に料理をしても、それぞれの場所でそれぞれの作業ができる。
場所の取り合いにならず、使える場所を有効利用できる配置です。

キッチンは一般的なかたちでも使うことは可能ですが、自分仕様のかたちにすることでストレス軽減しお料理が楽しくなります。
お料理が好きな方ならなおさら。
我慢を何年も積み重ねるのであれば、自分仕様にキッチンを作る方が良いのではないかなと思っています。

このキッチン、ホームパーティもしやすそう。
他のお客さまが「ビュッフェ形式」でホームパーティしますよ!
と教えて下さったことを思い出しました。

キッチンがおしゃれなバーカウンターになるかもしれません。

使い勝手に加えて、テンションが上がるキッチンに!

好みのイメージから選んだタイル

使い勝手と動線に配慮したキッチンですが、テンションがあがるお気に入りなキッチンになるように素材にもこだわりました。
イチオシはこのタイル。

キッチン背面にタイルを貼るかどうか迷ったのですが、小さいパーツのタイルなのでダイニング側の腰壁に設けることにしました。
タイルに合わせた背景となるクロス。
そして他の家具と雰囲気の合う扉面材。

その他の仕上がりも楽しみです。あと数日!がんばりましょう。

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