建築基準法の変化と一級建築士の試験勉強

私は今年の1級建築士試験で5回目の受験になります。
あいだに、2級建築士も平行受験し(2級建築士は1回めで合格)、結婚出産育児などなどで数回抜けたので、初めて受験してからもう9年の月日が経っています。
さすがに初めて受験の方たちよりは、覚えが早くて当たり前です。
(でも、資格学校受講生の多くは若いから、記憶力は良くて驚きます。)

建築士の受験資格と建築の法規制

この9年の中で、姉歯事件、アパの事件、新潟や能登の大地震、新宿歌舞伎町の雑居ビル火災、宝塚のカラオケ店火災などがありました。
建築の法規制のあり方、そして建築士はどうあるべきかが、特にこの1~2年で大きく議論されてきています。
実際、建築士試験の受験資格も変わるそうですね。

学歴、実務経験、2級建築士取得後の実務経験もある私としては、受験資格は何らゆらぎないので心配ないですが。(つまり、そんな資格があるくせに1級建築士になっていない私が悪い・・・。)

建築基準法に関わる法令も少しずつ変わる

毎年、建築基準法の法令集を開き、インデックスを貼ったり、アンダーラインをひいたりしているのですが、そのたびに、これ無くなった、追加されている、という内容があります。
9年前といえば、まだ採光補正もなかったし「けんぺい率」っていう言葉も基準法には載っていなかったんですよね。

消防、防火、耐火関係の項目はずいぶん増えたと感じます。

過去19年分の建築士試験勉強

初めて受験した年には、たくさんの先輩方から「過去10年分の問題集を繰り返し解けば、合格する」と言われたので、その通りに独学勉強してました。

それなので、私が勉強した内容は過去19年分にわたるわけですね~。

でもはっきり言って、内容が変わってます。
そして、時代も変わっています。

過去の問題を解いて、今の問題が解けるとは思えない。
それに気付いたのが、出産前の試験だったんですね。

初めて建築士試験を受験したときの法令集

新しい用語、新しい法律が増えれば増えるほど、その新しい内容の試験問題が出題されるのです。
今、初めて受験したときの法令集をみると愛しくなります。
私の建築設計実務の原点ですから。

建築基準法を見ていると、法が日本の建築物を守ってくれていることを感じます。
そして、良い建築を作り、守るためのサポートも増えていることを感じます。
この法をすり抜けて、良くない建物が増えるのは、建築士としてとても悲しいことです。
さあ、立派な1級建築士になるべく、今日は仕事だから、明日からまた勉強頑張ろう!!