「たかとり教会」のペーパードーム

紙の仮設住宅

阪神淡路大震災からまもなく11年となる神戸の街に私は今住んでいます。
神戸の街があの地震から立ち直ってきているという姿を実感したニュースを一つ紹介します。

「たかとり教会」のペーパードーム

ペーパードーム

神戸市の長田区は震災のとき火災も多く発生し、地震のダメージを多く受けた地域でした。
この地域にある「たかとり教会」では、仮設住宅を設けたり、地域の外国人たちへのサポートをしたり、さまざまなボランティア活動の拠点となっていたようです。
このたかとり教会には、建築家、坂茂さんが「軽量で移設も簡単」と提案した「ペーパードーム(紙の教会)」がありました。
この「ペーパードーム」もボランティアたちの手によって建てられ、教会のミサや地域の集会に利用されてきたそうです。

鷹取での建築班ボランティア

実は、このペーパードームや仮設住宅などを建てるボランティアに知人がいました。そこで私は友人と一緒に、このたかとり教会に「建築班ボランティア」として1週間ほど滞在していました。ちょうどこのペーパードームができて(1995年9月頃)少し経った頃でした。
この「ペーパードーム」、今年の夏にたまたま鷹取に行く事があったので覗きに行ったら、解体していたんです。それもちょうど解体を始めた日だったみたいです。

家に帰って「ペーパードーム」はどうなったのか、調べてみたら、台湾大地震の被災地に移設されることになったのだそうです。
そしてたかとり教会には坂茂さん設計の新たな教会ができるようです。

建築班ボランティア

神戸新聞
ペーパードーム、台湾の被災地へ

鷹取にあのペーパードームがなくなることは、少しだけ寂しい事ですが、神戸で仮設としてのペーパードームが必要でなくなったことと、台湾で新たにペーパードームが活かされることを考えると、少し暖かい気持ちにさせられました。