先に進みたいと感じるアプローチ、動線

ここでも何回か書いていますが
今ホームページリニューアル作業中です。
まさか、こんなに時間がかかるとは思わなかったのですが
今後コンテンツを増やしやすく
分かりやすくするために必要な作業だと必死で頑張っております。
その作業の中で住まいのデザインと同じことを考えています。
まずは、アクセスしやすいこと。
そして、そこに行きたいという気持ちになるアプローチをつくること。
フィンランドでアアルトの建築を見てきたときに
「その先に行ってみたい」
と思わされる空間にたくさん出会いました。
そういえば、学生の時にインドのアーメダバードにある
ルイスカーンの「インド経営大学」に行ったときも同じことを感じました。
先に進みたい、空間に吸い込まれていくような感覚。
いつも、私がデザインで心がけていること。
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こちらはユヴァスキュラにあるアアルトがデザインした大学内。
その先に進んでみたいと思わせる階段がいくつもある。
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こちらは夏の家、コエタロ。
庭を囲む壁の効果で
奥に行きたい、という気持ちになる。
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こちらは、セイナッツァロのタウンホールの議会場に上がる階段。
神聖な空気さえ感じる。
たかがホームページなのですが
自分にとってはその感覚のトレーニングでもあります。
手を加えるたびに、不要なものを削ぎ落とします。
思いを伝えたくて言葉にするけれど
伝わりにくいこともあります。
その場に合わないと気づく写真やコンテンツもあります。
家づくりのデザインの中で
たくさんの要望をできる限り空間に反映させるのが私の仕事ですが
欲張りすぎて蛇足にならないようにするのも私の仕事です。
重複する要素はまとめてすっきり。
余分と思われるものは削ぎ落とす。
アクセスしやすいだろうと思い作ったものも
情報が多すぎて混乱を招く場合もあります。
そんなホームページ、もうちょっと作業がんばります。