アアルトをめぐる旅、ユヴァスキュラ

アアルトをめぐる旅、今回はユヴァスキュラの街について。
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ユヴァスキュラの街は16年前にも訪れました。
当時、フィンランドに来てから購入したアアルトの分厚い本(英語の本でした)を読んで
ユヴァスキュラという街に来たらアアルトの建築がたくさん見られることを知りました。
当時はそれくらい日本出版されているアアルトの本が少なかったし
情報が少なかったということなんですよね。
たまたまステイしていたのがユヴァスキュラから電車で2時間ほどのタンペレだったので
早朝出発して日帰りでユヴァスキュラに来たことを思い出します。
不思議なことに、その数年後にユヴァスキュラを背景にした国際コンペがあり
当時の大学のゼミの仲間とそのコンペに作品を出したのですよね。
その背景となった場所が
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ここ。
後ろに幕がかけられているのが
アアルトが初期にデザインした建物で
この建物の保存と組み合わせて、手前の駐車場の部分と合わせた施設の計画
というコンペでした。
あのコンペから14年ほどたっているはずなのだけど
その後どうなったのかな・・・。
幕がかかっているから、古い建物の改修には入っているようだけど。
というような、なんだか思い入れのある街、ユヴァスキュラ。
中心地がコンパクトで買い物もしやすく、ほどよく都会で、ほどよい人の数。
アアルトの建物がたくさんあるし
フィンランドらしい洗練されたデザインもたくさん見られます。
インフォメーションで街のマップをもらったときに
アアルトの建築マップはありますか?(以前もらった覚えがあったので・・・)
と聞くと、インフォメーションでは有料になるので、一番最初にアアルトミュージアムに行くといいよ
ミュージアムでは無料でもらえるから。と言われました。
フィンランドの方は、どこに行っても的確な情報を丁寧に教えてくれます。
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私はこの日に、ユヴァスキュラからバスで20分ほどのセイナッツァロという街の
これもアアルトがデザインしたタウンホール内に宿泊する予定だったので
先にそちらでチェックインをし、荷物を置いてユヴァスキュラの街に戻ってきました。
上の写真のバス乗り場からセイナッツァロへ。
バスが長いです。
このバス乗り場でバスを待っていたら・・・
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すぐ横に、コンサートホールが見えました。
こちらもアアルトがデザインしたもの。
16年前に見に来たことを思い出しました。
当時は冬に来たので
見える景色が全然違って、同じ場所とは思えなかったのです。
セイナッツァロの建物は次に紹介します。
ユヴァスキュラに戻ってきて、すぐにアアルトミュージアムに。
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アアルトミュージアムについては、別の記事で紹介します。
こちらでもらったアアルト建築マップは日本語バージョンもありました。
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なぜか、私のスーツケース、ファイルと同じ系統の色のガイドマップで
このスーツケースとファイルを選んだ理由が分かった気がしました(笑)
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ミュージアム外の外灯。
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隣の博物館(こちらもアアルトが設計)の前に
サインとしての自転車が。
デザイン系のイベントが開かれていたようですね。
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こちらはユヴァスキュラ大学。(大学写真も別の記事で紹介します)
訪れた時間が遅かったからか、夏休みだったからか
(多分夏休みだったんだろうね)
キャンパスには人がいなくて建物も皆クローズしてました。
16年前は私も学生だったのだけど
その時は授業中で、授業中の大講堂にこっそり入りましたねえ。
もちろん、16年前来た時は冬だったので
こんなに鮮やかな風景ではありませんでした。
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街中に戻る途中に教会。
中に入ると、数人の演奏会を開いていました。
すごく素敵だった。
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この公園の南に先に紹介したコンサートホールがあります。
この付近は、アアルトがデザインした
警察署、ホール、大学などの大きな建物が並びます。
アアルトの初期の作品もいくつか。
16年前に訪れた場所はいくつか省略しました。
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ユヴァスキュラの街は大きなデパートと
小さなショップと
ある一定の範囲の中にたくさんあるので
ウィンドーショッピングもかなり楽しめました。
上のショップは子供服から大人の服、雑貨まで扱っていて
フィンランドのオリジナルの生地を使っている、と言われていました。
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そこで、娘にワンピースを購入。
すごくかわいい。
ちょうど30%オフだったので
旅の最初でなかったら、多分大人買いしてたでしょう(笑)
このあと、セイナッツァロ、夏の家・コエタロに行くのですが
そこで出会った建築学生さんと
ユヴァスキュラで再会しました。
それくらい、建築を学ぶ者には魅力的な街です。