回遊できる家事動線、ウォークインクローゼット

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以前は納戸という部屋をわざわざ作ることに
抵抗を持たれていた方も多かったような気がしていましたが
今ではウォークインクローゼットを設けられることが
すごく多くなりました。
むしろ、壁面収納としてのクローゼットの方が少なくなっている気がします。
やはり、日常生活しているところはできるだけすっきりさせて
不要なものは収納しておける部屋に置きたいという考えが増えているからでしょう。
また、壁一面にクローゼットの扉がくると、家具の配置も難しくなるという点もありますね。
このウォークインクローゼット、上手に配置すればとても使いやすいものです。
私がウォークインクローゼット、もしくは納戸を設ける時に気を付ける点は

ウォークインクローゼットを設ける時に気を付ける点
★ 収納したいものがおさめられる収納
★ 使いたい場所からの出入りが可能な収納
★ 気候の良い時期に換気できる収納
★ 衣類を置く場合、洗濯動線とのつながり

あたりまえといえばあたりまえなのですが
分譲住宅、マンションなどの間取りのチラシを見ると
大丈夫?その収納、モノ入る?というウォークインクローゼットはよく見られます。
上の写真は2方向からのアクセスが可能なウォークインクローゼット。
お子さんの部屋と主寝室、両方から入れます。
現在工事中のリノベーション、フレンチナチュラルスタイルの家、K様邸でもお子さんの部屋ゾーンと主寝室の間に両方から入れる納戸を設けています。
工事着手前のインナーバルコニーのある家、N様邸では
主寝室横のウォークインクロゼットを
廊下側と部屋側、両方から入れるようにしています。
回遊できることで風通しも良く、ホコリもたまりにくくなります。

また、取り出すルートだけでなく
収納するルートが短くなることも
家事の負担の軽減につながります。
あたりまえでとても簡単なことにみえますが
扉の位置を少し間違えると
収納量ががくっと減り、使いにくい収納になります。
回遊することでより良くなるか
逆に収納量が減るか
きちんと判断しながら、そして住み手のご意見を聞きながら決めていきます。