余白のある家づくり~定番化しているデザインはない

みゆう設計室の家づくりは、主婦・母目線の家づくりをしています。
家事を楽にするために、また、家事を楽しくするためにいろんな要素を組み合わせてデザインしていますが、全ての家で共通していたり私の中で定番化しているデザインはありません。
大事なのは、そのご家族の暮らしをベースにするということ。共通するのはその点くらいかなと。

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母になってから自分の中で大きく変わったことがあります。
こそだてをしていると
予定していたことが予定通りに行かないことばかり。
さすがに我が家は子どもたちが大きくなってきたので
ある程度予測した通りの事にはなりますが
それでも大事な打ち合わせの日に休みたいと言われたり
約束をしていても守れないことは多々あります。
今は親の仕事のことを理解してくれているので、まだ楽ですけどね。
自分の中でガチガチにルールとか予定とか決めていると
その通りに行かないことでイライラしてしまうことがあります。

暮らしの灯

イライラしないためには
ある程度大きく考えられるような余白が必要だと気付きました。
比較的要領よく仕事をすすめようとする性格だったので
余白の奥深さは母になって初めて知りました。
家づくりも同じだと思うのです。
家はこう使う物だ!
とガチガチに決めてしまうと
暮らしに疲れてしまうと思います。
ガチガチに決める面白さもあるかもしれませんけどね。
でも、自由度のある収納や
変化に対応できるつくり
また、これから作り込んでいったり、作り替えたりする楽しみ
そんなことも含めて暮らしを楽しめる家づくりをしてもらいたいなと思っています。
掃除や片付けがなかなかできないときもあるでしょう。
そんなときは、そういう部分が目につかないリラックス空間を作っておけば良いのです。
家づくりだって、たくさん考えて、自分らしさを出すから良いというわけではありません。
そのご家族なりの家づくりの仕方があるのですから。
家づくりはこうするべき!
と、工法や素材の良さを訴える会社がありますが
それを断定して他を否定するのはあまり好きではありません。
それも一つの方法と思う、そんな家づくりのゆとりが欲しいですよね。
家づくりはやっぱり楽しむべき!