ワーキングマザー視点の家づくり

明日から4月です。
お子さんが入学、入園される方は準備でお忙しいことでしょうね。
また、4月からお子さんが保育園に入って
育休から復帰されるワーキングマザーも多いでしょう。
最初は子どもも慣れない、親も慣れない・・・
さらに風邪やら病気やらもらってきてろくに保育園に行けない
なんて時期もありますよね。
私もそんな時期を通ってきました。
たくさん流行病ももらってきて、しょっちゅう休んでいた子どもたちも
本当に体が強くなりました。
私が働く母として、子育て中の母として通ってきた道から考える
家づくりのポイントについていくつか紹介していこうかなと思っています。

トイレとこそだて~働く母の家づくりアイディア1

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私がデザインするトイレは
可能であればトイレのドアの前にスペースを作っておきます。
もちろん無駄な空間ではなく、意味のある空間として。

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インナーテラスのある家の「インナーテラス(部屋干しができるスペース)」に
トイレが隣り合っています。
ここは床暖房も入ります。
特に小さいお子さんがいる場合は
トイレトレーニングがあったり
オムツ替えがあったり
あとは嘔吐をすること、トイレに失敗することも多く
意外とトイレに張りつくことが多いママたち。
トイレの中だけでなく、トイレの外もゆとりがあると
そんなトイレハプニングに対してママもゆとりが持てるはず
と思っています。

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そして、ママたちからよく聞くことば
「トイレくらいはゆっくり入らせて!」
ゆっくりできるようなトイレづくりを意識しています。

すぐに隠せる場所~働く母の家づくりアイディア2

忙しくてどうにも片付け、お掃除ができない!
でも急に来客が!!!
っていうときにさっと片づけられる場所、収納。
納戸やクローゼットでスペースが確保できない場合は
家具を使ってもその余白は欲しいもの。
もちろん、忙しさが落ち着いたらそこから取り出さないといけませんよ!
(取り出せずにいるのは私です。はい。)

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パントリーを設けるケースも多いです。
みゆう設計室の事務所の場合は・・・

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ベンチの下の収納。
このひとつはできるだけあけています。
うわああ!となったときに隠れてもらいます。
(なんという表現力の無さ・・・)
収納には定位置を設けることを基本としていますが
気持ちに余裕を持つための収納の余裕が必要だと思っています。

ルンバの定位置~働く母の家づくりアイディア3

最近は「ルンバを使うか否か」という話をよくします。
ルンバの定位置。ダイニング収納の下部に定位置を設けています。

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また、床素材によってはルンバがおすすめできない場合もあるようですので
そのあたりも注意です!

食器洗い乾燥機を使う~働く母の家づくりアイディア4

やっぱり、これよね。食洗機。
ガゲナウの600幅の食洗機は私も欲しいです。

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といっても私はアナログに手洗いしてます。
手洗い派にお勧めのアイディアがこちら。

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食器を洗ったあとのかご、来客時に見せたくない!
というときの片付け定位置。

最近は「火の怖さ」を知らない子どもが増えているといいます。
ガスコンロも安全なものになっていますし
IH調理器を使われる家庭も増えています。
食器は食洗機が洗うもの
と、今の子どもは思っているかもしれませんね。
家事を楽にすることも大事なのですが
便利な道具がなければ生きていけない
未来の大人を育てていくことにも疑問を感じます。
忙しいママたちだからこそ
忙しい時は家事を楽に。
そうでないときは、時間をかけて子どもと一緒に家事をするのも良いと思います。
私は家事を手伝ってもらってばかりですが(笑)

家に癒しの場をつくる~働く母の家づくりアイディア5

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ワーキングマザーに限らず、ママたちは忙しい。
子どものこと、家のこと、いろいろ、いろいろ、忙しい。
だからこそ、家に癒しのポイントをつくる。
これ、とても大事です。
癒しのポイントは人それぞれなので
こうしたら癒しの空間ができますよ、というルールはありません。
そのような暮らしの中での「好き」や「癒し」を
建築主との対話の中から引き出すようにしています。
こんな癒しのポイントがあるかも。

・ペットと過ごしている時間
・コーヒーを飲みながら本を読むこと
・子どもが寝た後アロマを炊いてヨガをすること
・とにかく寝る!
・無心でゲームをする時間
・お菓子作りが大好き

そう。その癒しのポイントを、快適な空間にすれば良いのです。
寝ることに重きを置いている人は、寝室のインテリアを整え
眠りを快適にする空間づくりがおすすめです。
コーヒーを飲みながら本を読むのが好きな方は
そのコーヒーを飲む場所を重点的に居心地良い空間にする。
とても簡単そうに思えるのですが、意外とそこに手を加えるのは難しいのですよね。
でも、お気に入りの場所、癒しの時間のための場所から整えることで
充実した時間を作ることができると思いますよ。
あとは植物を飾ること、飾るスペースをつくること、ですね!