暮らしをリノベーションすることと、その方法

今工事中のK様邸リノベーション「程良い距離感の家」は、住まいのリノベーションだけでなく、家族の距離感、お互いの関わり方から考え「暮らしをリノベーション」できました。

今回は「暮らしをリノベーションすること」とその方法について書きたいと思います。

「どのような暮らしがしたいか」と話すこと

インテリア相談でもそうなのですが、まずは「どのような暮らしがしたいか」という話から始まります。自分たちらしい暮らしの仕方で構いません。

「お出かけするのが大好きなので、家にいることあまりありません」

と言われた方もいました。
家にいることがあまり無いのなら、体をやすめるための場所「浴室」と「寝室」ではどんな時間を過ごしたいか考えるのもひとつの方法です。

寝室で何して過ごす?寝るだけ?それとも読書、テレビを見る?
新しく作る家では、今までと同じ暮らしをしても良いし、少し違う暮らし方をしても良い。

健全な育児のために、親のリラックススペースを作る

ソファはリビングに置かずに洋室に置いて、シアタールームのような大人のスペースにする

というアイディアをご提案したら、その通りにされた方もいらっしゃいます。

・小さい子どもにあまりテレビばかり見せたくない。
→リビングにテレビを置かない

子育ての仕方、子育て優先に住まいを考えると、大人がリラックスできるスペースがなくなってしまうことがあります。そんな家で私が伝えるのが

「健全な育児のために、親がリラックスできる空間を優先に考えませんか?」

ということ。

どんなに子どもが遊びやすくても過ごしやすくても、お母さんが我慢して、リラックスしないと感じながら過ごしていると「お母さんが子どもに向ける笑顔を減らしてしまう」と感じます。

対話を重ねるとどのような暮らしがしたいか見える

不思議なことに、対話を重ねていくと「どのような暮らしがしたいのか」きちんと伝えられるようになってきます。

私も少しずつ理解してきて、暮らしへの要望を対話から引きだし、確認することもできます。

家づくりはお金も手もかかるものなので
「一般的なスタイル」や「プレファブ化すること」、「量産すること」
によって、住まいを商品化している今の時代。

それに窮屈に感じている人はたくさんいるのだと思います。

新築でも、リフォームでも、リノベーションでも、その窮屈に感じる部分を解放し、「暮らしに合わせた住まい」をつくりあげることは本当に楽しく、その後の暮らしも豊かになっていくものだと感じています。

暮らしが豊かになる、暮らしのリノベーション

家の表面を美しくするだけのリノベーションではなく、家族の関わり方に合わせた距離感、機能や風通しの良さなどを変える「暮らしのリノベーション」

もちろん表面上も美しく改修しますが、暮らしの中身の美しさを伴う家づくりを心がけています。

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