WEBデザイナーではないのに自作でホームページを作る理由

みゆう設計室のホームページ、また関連サイトは基本的に自作です。
初めてホームページを製作してから10年くらいになりますが、自分のサイトしか製作したことがないのでやはり素人だと思います。

自分でつくるって大変じゃないですか?

と聞かれるのですが、さすがに10年も作っていると作ること自体には抵抗はありません。
でも、10年でものすごくWEBの世界は変わったので、それについていくのは大変ですよね。
多分製作することより、時代についていくことの方が大変だったと思います。

建築の世界もどんどん変化しますが、WEBの世界の変化は本当に早い。

そんなWEBの世界なのに、なぜ自作でホームページを作るのか。
それは新しい時代の思考とプレゼンテーション力をつけるためだったのかな、と今は思います。

家づくりのプロセス

ホームページで何ができるのか知りたかった

多分私はホームページを自分でつくることで、何を伝えることができるのか、何ができるのか、そして自分が何を伝えたいのかを知りたかったのだと思います。

10年前は自作ホームページも多かったように思います。
当時よく使われていたホームページ制作ソフトを購入したのを覚えています。
でも、それを使ってすぐに気づきました。これじゃ、作りたいホームページが作れない。

居心地の良さ

私が作りたいホームページは見る人が「居心地の良さ」を感じるホームページ。
ソフトの中での決まったルールの中で、その居心地の良さを感じなかったのです。

ソフトを使って簡単に作っても良いけれど、それではダメだ。
自分の「いえづくりのデザイン感覚」と同じように、違和感を持って使うのは良くない。

そこで素人ながら、いちからHTMLを打ち込んでページを作っていきました。
その時に学んだ内容は今も変わらず活きています。

今考えて見ると、あの時代に学んだからこそ把握できた気がします。
更新は手間取りましたが、今よりずっとかたちはシンプルでしたからね。

見たいと思ってくれている人に、必要な情報を届けるのが難しい

ホームページを自作することで一番役立っているのは「伝えたいことの動線」と「気遣い」に配慮できることだと思います。

常にベストな状態はなくて、いろいろ試しては変え、試しては変え、と繰り返し手を加えていますが、自分が良かれと思った動線が良くないと感じることが多いのがWEBページだなと思います。

そして、一生懸命伝えているつもりが、なかなか伝わらないのもWEBページ。
他のサイトを見て「このホームページいいなあ」と思ったら結構読み込みます。
ああ、本当はこの部分を見せたかったんだろうな、というところになかなかたどり着けないサイトもよくあります。
実は自分のホームページも、何回作り替えても同じ状況になります(笑)

本当に難しいですね。
情報が多すぎても、少なすぎても心地よくない。
見たいと思ってくれている人に、必要な情報を届けるのが難しいんですよね。
みゆう設計室のホームページ

WEBの動線や、変化、本質を知りたかった

家づくりも設計者が良かれと思うことに、住み手がしっくりこないことはよくあります。
それをどのようにして伝えるかは、その人ごとに違います。

ホームページも少しずつ見て欲しい人のターゲットを考えて、その人に届けたい内容をまとめられるようになってきたかな、と思います。
私はその「見て欲しい人」に「届けたい情報」を見てもらうための「動線」を知りたかったのです。

何度もプロの方に制作をお願いしようと思ったのですが、できることを理解したかったし、微調整ができないことにも不満を感じそうだったので、確かに手間はかかったのですが自分で製作してきて良かったと思っています。

家もそのときのライフスタイルによってかえるもの。
椅子の置き方を変えるだけで心地よさや家族の距離感が変わります。
同じように見ている環境が変わっても心地よく見てもらいたい。

見る環境がどんどん変わっていく世界だからこそ、変化を察知して対応策を考えます。
新しい思考と表現力のトレーニングになることは、自分で製作してきてよかったことのひとつです。

餅は餅屋へ

とはいえ、さすがにWEBの世界は変化が早い。
ワードプレスでデザインの良いテーマを利用して作るのも良いですが、もし私が今現在初めてホームページを作ろう、と思うのであればプロに頼むような気がします。

私もプロの方に相談してアドバイスしてもらいましたし、学びに行くこともあります。
正直、WEBを仕事にするのは私には無理だーー!って思います(笑)

本当、難しい。

難しいけれど、面白い世界でもありますね。
ここまで踏み込んでしまったので、可能な限りは手を加えて、みなさんに見てもらいやすいWEBサイトを作っていきたいなと思っています。

みゆう設計室ホームページ