洗濯物の部屋干し空間3事例~黄砂に花粉にPM2.5にも困らない!

花粉症でない私でもなんだか目が不快で花がムズムズする気がする朝。
黄砂も花粉も、それに加えてPM2.5も飛来しているこの春。
こんなぽかぽか陽気なのに洗濯物も部屋干し、布団も干せないことがとても悲しいですよね。

外干ししたお布団で寝たいのに。

最近は春のスギ花粉だけでなく、いろんな花粉などのアレルギーが原因で部屋干しが必要な方が増えていると思います。

どんな場所に物干しをする?

みゆう設計室では、ワーキングマザーの家を設計することも多く、どんな場所に物干しをするか、というのは初期のプランニングの前にお伺いするようにしています。
バルコニーに干すか、庭に干すか、というだけでも家事が楽になる間取りは変わりますし
花粉が多い時期などに部屋干ししたい、という要望は本当に増えていると思います。

みゆう設計室がデザインしたお住まいの物干しは「かなり家事ラク」です。
正直言えば私がズボラ主婦なので、家事を楽にする方法を追求するからなんですけどね。

今回は、洗濯物の部屋干し空間3事例を紹介します。

バルコニーに面したインナーテラス

01_20130309110115.jpg

インナーテラスのある家の、インナーテラス。
普通の部屋に見えるかもしれませんが、トイレと洗面所の前室というような空間です。
バルコニーにも面しているので、バルコニーに洗濯物の外干しも可能です。
06_20130309110116.jpg 
電動の物干しユニットをこの空間に取り付けています。
02_20130309110115.jpg 
洗濯機置場との間に建具があり、このインナーテラスからも洗濯物が取り出せます。
洗濯機から取り出して、干すスペースが室内にある
またすぐ干せるというのはかなり便利だと思います。

ファミリークローゼットが隣にある部屋干し空間

「森を望む家」の部屋干し空間について紹介します。
森を望む家の建築主は、洗濯物の外干しはあまりせず、乾燥機と部屋干しで済ませる、というような洗濯へのお考えでした。
そこで、洗面所をゆったり計画し
洗面所で、洗濯、乾燥、部屋干し、アイロンかけや洗濯物畳み、収納
という一連の流れを済ませられるようにしてあります。

01_20130309160027.jpg

ポイントとしては、窓の計画により
南北に風が通るようにしてあること。
これはどのお住まいでも大前提として計画しています。
また、部屋干しする上で風を流す壁掛けの扇風機。
これは建築主のご要望で取り付けました。
壁に扇風機を設ける、と伺っていたので
下地を設けたり、高い位置にコンセントを設けたり、という配慮をしています。

02_20130309160027.jpg

窓前に収納可能なワイヤーがかかるようになっています。
最近はこれを選ばれるケースが増えています。
窓前なので、湿気もたまりにくくなります。
また、家の全体の計画から考えて、蓄熱暖房機を洗面所にもってきています。
建具が無い計画だからこそ活きるのですが
洗濯物も乾きやすくなると思います。
洗濯とは室内に洗濯機置場があり、外に物干し空間がある
というだけでない、それぞれのご家庭の家事に合わせた方法があります。
そこまで気遣うことで、家事ラクな家ができると思っています。

物干しユニットを設置した階段上のフリースペース

PC083718.jpg

キッチンを囲む家、のフリースペース。
物干しユニットを設置しています。
ここで洗濯物をハンガーなどにかけてから
外のバルコニーに干すことも可能です。
このような物干しスペースを設けるケースが増えていますが
大事なのは2つのポイント。
洗濯物を干すとき、ホコリがおちやすいので掃除がしやすいこと。
(足元に家具やモノがたくさん無いこと)
そして、ハンガーや洗濯ばさみなどの
道具を収納するスペースがあること。
これは浴室乾燥を設けている場合でも同じです。

PC083762.jpg

洗面所の背面収納とか・・・

PC083728.jpg

先ほどのバルコニーに面したフリースペースの横には
クローゼットを設けています。
もちろん、洗濯ものの道具を入れるとは限らず
お掃除道具や、ストック品を入れるかもしれませんが
そのような入れるものの可能性を考えて収納を計画することが
すっきり、家事ラク住まいの大事なポイントです。
そして、すっきり片付くことで
お掃除もしやすくなりますので
アレルギーを持たれている方には大事なポイントになるのかなと思っています。