やっぱりオリジナルの収納家具は良い。

先週、今週とインテリアコーディネート・リフォームの打合せ2件。
同じようなタイミングでインテリア相談に伺い
同じようなタイミングで工事を行うことが決まった2件。
どちらも造作家具の据付が入るので
この年末年始の間に家具におさめるものを考えてもらおうと思っています。

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新築の場合は暮らしを一度リセットして
新しい住まいでの暮らしが始まりますが
リフォームの場合は今の暮らしから継続したところに工事を行います。
手を加えて良かった、と絶対に言ってもらいたい。
そのため、少し慎重になります。

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こちらは事務所の壁面収納。
やっぱり便利です。
片付ける定位置があるので思った以上に多く収納できます。
住まいの悩みを伺うと、大抵一番にあげられるのが「収納」です。
収納家具があっても、上手におさまらない。
それをいろんな場で伺ってきたので
せっかく作る家具が「悩み」にはならないで欲しいと思っています。
引出しを例にあげると
浅すぎるとモノが入らない
深すぎると無駄なスペースができる
入れたい場所にいれるスペースが無い
なんてことがあると、使い難いと感じてしまうと思います。
ポイントとしては、動作の回数、自分の楽な姿勢からの見え方
それらから頻繁に使う物を、片付けやすい場所に片づけられるように提案します。
入れるものが何か、ざっくりで良いのですが
片付け方のイメージができていると
その後の片づけの定位置ができるのですごく楽なのです。
収納する物を考えてもらう手間はかかりますし
少し大変な作業だと思うのですが
ここは楽しみながら考えてもらいたいと思っています。
お渡しした図面に収納する物を書きこんでください
と大抵お願いしているのですが
その作業をして頂くことで
もしかしたら収納が足りないと気付くかもしれないし
具体的な物(たとえば、お気に入りのお皿、とかお盆、とか家電、とか)
をどこにいれたら良いんだろう?と悩むこともあるかもしれません。
それを伺ってアドバイスし、図面化するのが私の仕事です。
私は住まいのデザインのプロですが
そのご家庭の家事のプロではないので
そこはご家族で考えて頂くのが一番。
めんどくさい設計者ですが、これも含めて家づくり♪
もちろんざっくり言ってもらって、一般的な寸法で制作することも可能ですが
何れにしてもオリジナルのデザインの収納を作ることを楽しんで頂きたいなと思っています。

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こちらは「インナーテラスのある家」のキッチンの引出しの中。
これらの調理家電の定位置を作りたいと伺い
建築主ご夫妻と共に家電の寸法を測り
ぜんぶその引き出しの中に納まるか確認してから制作に入りました。
この時は数センチ単位で幅や高さを調整して指示しましたので
こんなにきれいに全てをおさめて頂けて本当にうれしかったです。
(計画時より多くのものが入ってますが、余裕はありますね!)
そこまで細かく計画することばかりではありませんが、こんな方法もあるのですよ!
でも、ガチガチに考えすぎると片付けのルールにがんじがらめになってしまうので
変化に対応できるように余白も必要です。