第三者としての監理者を置いて家を作った方が安全

先日、お友達から建築中の家について相談されました。
多くは語れませんが、工務店さんの設計施工であまり説明のないまま契約・着工し、そんなものかな・・・と感じていたら、仕上がってきたものは「聞いてない!」と感じる点ばかり、というようなお話でした。

設計図に書かれていないことに納得がいかない場合

とりあえず、設計図には書いていないことに対して、納得のいかない場所をどうしたらいいか、という相談だったのですが、アドバイスをした通りの改善を業者さんに頼むと
「もうできてしまっているから、できません」
と言われたそうです。

設計図に書いてあることであれば修正も可能ですが、書いていないことに対して要求するのは難しいのです。

泣き寝入りをするかどうか

私は工務店側の仕事もしたことがあるので、「手直し」はあまりしたくないことなのはよく分かります。補修がキレイにできるとは限りません。
(まあ、それを美しく見せるのがプロの仕事だと思いますが。)

でも、私は直せると判断した場所だったので、やりたくないのだろうなと感じてしまいました。もちろん直すのにも費用はかかりますので。
このまま泣き寝入りをするかどうかは建築主さん次第です。

第三者としての監理者を置いて家を作った方が安全

標準的な工事請負契約では

「建築設備の機器・室内装飾・家具などの瑕疵については、引渡しのとき、監理者が検査してただちにその補修または取替を求めなければ、請負者はその責を負わない」

とされています。

このような点からも、やはり設計施工をされる業者さんより、第三者としての監理者を置いて家を作った方が安全です。

建築士に「適切な説明」を求める

家作りは高い買い物である上に、毎日の生活をゆだねなければならない場をつくることであります。
住まう人の納得のいく家作りをこころがけていきたいものです。

最後に、建築士法より

建築士法 第18条 業務執行
3 建築士は、設計を行う場合においては、設計の委託者に対し、設計の内容に関して適切な説明を行うように努めなければならない

とあります。
わからないときは、設計士さんに「適切な説明」を求めましょう。