ママ建築士視点の住宅設計として、今日は子ども部屋の大きさのお話。
私の設計では
家づくりは家族の成長とともに変化できる
という点をできるだけ押さえるようにしています。
どうしても現時点だけ見がちですが
今も、近い将来も、少し先の将来も・・・
家のスタイルに「ガマン」するのではなく
生活スタイルに合わせて住まいを変えられる方が
暮らしにストレスを感じないのではないかと思うからです。
そこで、やはりポイントとなるのが子供部屋。
今のお子さんの年齢、性別、性格、兄弟の人数など
複合的に考える必要はありますが
子どもが独立して家を離れてから
ゆったりと確保した日当たりの良い個室が
納戸になってしまったらもったいないですよね。
私がよく提案するのは
一人あたりの面積は小さいけれど
可動間仕切り、建具、家具などを用いて区切り
2部屋以上を一体に使えば広く使える子供部屋。
上の写真の子供部屋は
ひとつの大きな部屋を家具と間仕切りによって
二つに分けているものです。
しかし、この考えで提案することは増えていたので
良かれと思ってご提案したところ
お客さまから
「いや、小さくても良いので、やっぱり独立した個室が良いです」
と言って頂いたことがあります。
子どもには独立してほしいけれど
小さくて良いから、帰ってこられる部屋を残しておいてあげたい。
盲点でした。
子どもが快適に過ごせるように
広くて明るい部屋を作ってほしい
という意味とは、少し違ったものだったのですね。
こんな住まいのご要望も
長いスパンで家族の暮らしを考えたプランにつながります。
子ども部屋を大きく作るか否かは
家のバランスやボリュームと
家族がどこで過ごしたいかという
家族皆のイメージによって決まってくると思います。
このブログについて
このブログはみゆう設計室が2006年から書いてきたブログの過去ログを集めています。ブログ記事の「整理、リノベ、リサイクル」です！！
みゆう
家事が楽になる家を建てたい。子育てしやすい家を建てたい。 家が少し古くなって仕上げをきれいにリフォームしたい、中古の家をもっと暮らしやすくリノベーションしたい。また、これから中古物件を購入してリノベーションをしたいけれど、本当にリノベーションの方が良いのか、新築にしたら良いのか分からない。 そんな方に、住まいの見た目を良くするだけではなく、暮らし方を改善するためのご提案までできるのがみゆう設計室です。 いえづくりに関するお悩みはお気軽にご相談ください。
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