保育園のトイレ位置とトイレトレーニング

保育園の部屋

私は建築設計の仕事をしているので、保育園の建物を見ることには大変興味があります。
今まで見学したり利用したりした園は、全て私立の認可園です。
(認可園とは設備や保育士の人数など、国が定めた認可基準を通っている保育園で、
入園は市町村や区が一括管理します。個人が直接申込みしても基本的には入園できません。)
私立の保育園はそれぞれの保育内容、保育方針を持っているので、それが建物に表れてとても興味深いです。

保育室の中にオープンな状態でトイレがある

今子供たちが通っている保育園は、園長先生が年輩の女性で、子育て経験者。
保育園の建物に対しても思い入れがあり、独特のレイアウトをしています。

一番感心したのは「トイレの位置」。

3歳未満児のクラスのトイレが、部屋の中にオープンな状態であるんです。
(腰高の、つまり子供の背より高い仕切りはあります)

台所におまるを置くという考えも間違いではないかも

実は2歳を過ぎてから少しずつトイレトレーニングをはじめた息子は、なかなかトイレに座ろうとしないので、我が家では台所におまるを置いていたんです。

台所の隅におまるを置いてあげたら、少しずつトイレを使えるようになっていたんです。

トイレって暗くって、子供があまり好きな場所じゃないですよね。
ですから、わざわざトイレに行くより、吸収力のあるオムツにした方がいい、と子供ながらに思うのでしょうか。

ですから、明るい保育室と一体なので同じように明るくて、いつでも駆け込める、
そんな保育園のトイレのあり方にとても共感しました。

子育て経験者がこだわった保育園のレイアウト

園長先生にそれをお話しすると、

「衛生的な事もあって、反対もされたんですけどね。コレは通しました。
いいところに気付いてくれましたね。」

とおっしゃっていました。

おかげで1歳4ヶ月で入園した娘はすぐにトイレを使い始め、今(2歳3ヶ月)では基本的に布パンツ使用するようになりました。

他の園でも未満児のトイレに関してはいろいろ工夫されていました。
子供を保育園に預けるために見学に行く際は、こんな点も注目してみるとよいかもしれませんよ。