心地良く暮らしやすくリノベーションすること~街角の家

自然素材を活かしたリノベーション

初めて訪問した時、そして間取りを拝見した時、あまり悪くない間取りだし、立地や条件がとても環境の良い家だな、と感じた家。
確かに周辺環境はすごく良い家ですが、建売住宅だったこともあり・・・

「うまく片付けられないし、暮らしにくい」

と言われる建築主でした。

「暮らしにくい」を「暮らしやすい」に変えるのにはどうしたら良いか、を深く考えたリノベーション工事、街角の家、この冬に完成しました。

みゆう

主婦・母目線で住宅設計をしている女性建築士みゆうが書いています。
この記事ではリノベーションの設計をした「街角の家」について書いています。

和室を洋室に変えたい

和室をリビングと一体の洋室に変えるリノベーション
リビングの隣にある和室がうまく使えていないのでもっと広々と使えるようにしたい。
これがリノベーションをするきっかけでした。

もともと和室にはお子さんの学習机が置かれていましたが、この工事を機にそれぞれの部屋をつかうようにシフトすることにしました。
お子さんの学用品やおもちゃが置かれていたスペースでしたので、その機能も残しながらどのように空間を使うか考え、今までダイニング回りに集中していた書類などを置ける場としてのファミリーデスクを設けました。

パソコンやプリンターも置けるデスクで、吊り戸の下には「学校からのお便り」などを収納できる棚も設けています。

子ども部屋をしっかり分けたい

ピンクの壁とフィンレイソンのアクセント壁の女の子部屋
子ども部屋をしっかり分けてそれぞれの居場所を作ってほしい。

子ども部屋はもともと2室に分かれていましたが、ロフトで2室がつながっていました。
これを分けて、さらにお子さんたちの好みのインテリアにして、子ども部屋を使えるようにする、というのがリノベーションの目的のひとつでした。

グレートーンの男の子部屋

男の子の部屋はグレーベースのインテリア。女の子の部屋は全体はピンクで、フィンレイソンの鳥が飛ぶ壁紙をアクセントにしています。アクセントの鳥のブルーに合わせてブルーのドットのレースカーテンにしています。

きちんと収納できる家にしたい

キッチン背面とキッチン入り口に大容量の収納を設けました
キッチンを拝見すると食器やお鍋などもそれほど多くなく、できるだけすっきり片付けられるよう努力されていました。
それでもうまく片付かないのは、片づけるべき場所に収納が無いから。

そこで片付けやすさ、使いやすさを考えたキッチン収納をつくりました。
キッチンの入り口に「家事コーナー」と名付けられたカウンターデスクがあったのですが、この空間がうまく機能していなかったので、キッチン周りのものはキッチンで完結するように収納計画をしました。

完成後に冷蔵庫や電子レンジなど、家電がはいるとばっちり!!

食洗器から取り出した食器もすぐ片付く。使いたい調理家電もすぐ使える。
これから少しずつ、使いやすさを極めていってもらいたいなと思います。

自分たちの家と実感できる家にしたい

カワジュンのパールブラックのレバーハンドル
実は設計を始めた当初、リノベーションの目的が何なのかしばらく読めずにいました。もちろん要望はあり、それに答えたご提案もしています。
ただ、ご要望に対してそのままご提案するのには「もやもや」する何かがありました。

設計を進めて行くうちに、見えてきたものがありました。
それは「自分たちの家と実感できる家にしたい」ということ。
それが分かってからは建築主の望む家のスタイルが見えて、デザインにもあまり迷いがなくなりました。それがとても大事なデザインポイントだったのです。

答えは少しずつ見えてくるもの

ダイニングスペースも明るくゆったりとした空間に
自分たちの家と実感できる家にするために、素材にはこだわりました。
無垢のヒノキフローリング。漆喰壁。枠も入れ替え、扉も全て製作しました。
既製品の扉や合板フローリングに違和感を感じられていたからです。

照明器具や設備機器などは極めてシンプルに。デザインは良いけれどシンプルなもので、そしてメンテナンスがしやすいことが第一条件でした。

とても素材感の良い、オリジナリティのある住まいになったと思います。
この家で自分たちの暮らしを紡いでいってほしいなと思っています。

完成後の竣工写真は改めて紹介していきたいと思います。

この家づくりについて詳しく