機械化して便利になったもの、不便になったもの

1件目は以前設計したお住まいでの不具合部分のメンテナンス立会い。タンクレストイレの修理をするので、それに合わせて夏季のみ取付けるカーテンのご提案をしてきました。

タンクレス一体型トイレの修理

タンクレストイレの基盤部分

タンクレストイレの修理に今まで対応したことがなかったので、基盤の部分をしっかり見せてもらいました。水が動くところなのにこんなに配線がちがちなんですね。

トイレという機能以上に、機械です。マシーンです。

いつも引渡しのときにお手入れの話をしていますが、今日の修理に来られた方が言われていました。

「塩素系の洗剤を使ったら、この機械、さびますよ、一発で塩素系洗剤使ったか否か分かります。」

納得しました。

塩素系の洗剤使って故障したら保証してもらえません

今までさらっと、中性洗剤でお手入れしてくださいね、と伝えていましたがこれからはきちんと伝えます。

塩素系の洗剤使って故障したら、保証してもらえませんよ ・・・と。

今のトイレは機能的で美しく、特にウォシュレット機能などは世界にも誇る技術だと言われています。ただ、その機能を満たすために、シンプルにタンクに水をためて流すトイレとは異なるということをきちんと認識しないといけないと改めて感じました。

便利な機器も、昔ながらのしくみもどちらを選んでもOK

住宅設備機器はどんどん便利なものになります。

トイレは節水機能も高まっていますし、汚れにくい水の流れにもなっています。その機能のために生まれる「故障しやすさ」もあります。そして、以前のようにタンクに水をためれば流せるトイレではなくなるということも、機械に頼る部分もたくさんあって良いと思います。

便利なことは、時間も短縮してくれますし、いろんなことを効率よく進めさせてくれます。でも、便利なことばかりで、失うことも多々あるのでしょう。

家は、その家族の暮らしを受け止める器です。

便利になったことが当たり前になり、見たり感じたりできなくなっている素敵なこと、ものを
自分たちの暮らしに取り入れるか否かは自分たちの家族次第。

なぜかみゆう設計室のお客さまには「炊飯器」がない家庭が多いのです。そして、無駄な機能も削ぎ落とされる方が多いです。その分必要な機能はたっぷり満たす。生きることとおなじように、家も暮らしもメリハリが必要ですね!!

今日の出来事

今日は2件の打合せ。サンプルなどを多く持って行ったので、事務所に戻った瞬間どっと疲れがでました。

意外と事務所に戻るまでは疲れもなく全然平気なんですけどね!