建築士事務所を構えて、10年目のはじまり

桜の季節

今日で年度末。明日から新しい年度がはじまります。いつもの年は年度末には建築士事務所の業務報告の届けがある程度で、一年の中で特別忙しい時期、ということは無かったのですが、今年は消費税増税がからみ、今年度中に工事を済ませたいという方、また、今年度中に新築、中古マンションを購入されてリフォームやインテリアの工事を行うというものが多かったので、仕事の数を動かす年度末でした。

建築士事務所として登録されてから10年目の年

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今日はリフォーム工事の現場立会いのあと、少しお花見。満開寸前、という感じでとても美しい桜でした。

実は、昨日、みゆう設計室が建築士事務所として登録されてから、10年目の年がはじまりました。

実際はフリーとして仕事をしていたのはその3年前からなのですが、ひとりで事務所をたちあげることに自信がなかった私に対して、同業の先輩から「君ならできるから看板はあげるべき」と言ってもらい、事務所登録をしたのがきっかけでした。

一歩踏み出して良かったと今では思う

当時は1歳2歳の年子を抱えていましたし、一級建築士もまだ合格していませんでした。

二級建築士しか持っていないから、一級建築士を取るまで待とう、と思っていましたが、背中を押されて事務所登録して良かった、と本当に思っています。

子どもを出産したばかりのお母さんって、社会から引き離されたような怖さがあって、当時は神戸にも知り合いが少なく、自分が仕事をやっていけるのか、子どもたちを抱えて責任を持った仕事ができるのか、たくさん悩みました。

でも、自分が「やる」と決めなければ、何も始まらないということも知りました。

今の仕事のスタンスでこれからも続けたい

今でも自信を持てるのは、お客さまとそのご家族の暮らしに対しての気遣いとデザイン力だけで、それ以外はひとつひとつ立ち止まり、模索しながら仕事をしています。

もちろん、仕事と、家族との兼ね合いも。

ほそぼそとではあるけれど、私を必要としてくれるお客さまがいて、大好きで信頼できる仲間や友達がいる。そんな仕事の仕方で十分、今の仕事のスタンスでこれからも続けていきたい。そう思えるようになった10年目のはじまりです。

子どもたちがいたから子育て住宅が設計できるようになった

子どもを育てながら仕事をしていくって大変だとか、預かってくれる場所も人もいなくて大変だとか、本当に悪いイメージを持たれがちな「働く母」かもしれませんが、私は子どもたちの励ましがあって一級建築士も合格しました。(子どもたちが3歳、4歳の時に取得しました)

子どもたちがいるから、こそだてをする母目線の家づくりができるようになりました。

子どもたちが好きなことを頑張る応援がしたいから仕事も楽しく頑張れるようになりました。

自分のペースで、自分の楽しい家づくりをすればよい

ひとそれぞれ、できることは違うけれど、自分のペースで、自分の楽しい家づくりをすればよい。

私の家づくりはそういうスタンスなので、私自身もそういうスタンスで過ごしていたいと思っています。

10年目の一年のはじまり。

ここまで支えて、背中を押してきてくれた先輩方や仲間、そしてお客さまみなさんに感謝。そして、これからもよろしくおねがいします。