ママmeetsワークスピーカー出演~開業した当時の自分へ

ママミーツワーク

先日、ママmeetsワーク というイベントにパネリスト参加してきました。
このイベント、ママのいろんな働き方があることを、いろんな立場で起業して働いているママたちから聞けるイベントでした。

開業したころ何もできなかった自分に見せてあげたかった

この春、みゆう設計室は事務所開設してから10年となりました。

主催の「ママントレ」須澤さんが
「開業したころ何もできなかった自分に見せてあげたかった」
と感想を言われていたのですが、私も同じことを考えていました。

フリーになって働き始めてから建築士事務所開設までも3年半かかっています。
(その間に年子ちゃんたちを出産しました)
私はよく悩みなく突っ走っている印象、らしいのですがそんなことないんですよ。

特に当時は20代後半。
大学時代の友人たちはいろんな仕事を抱えて、もがいているけれど、その仕事の難しさや面白さに向き合っていた年齢。

突然置いていかれたような恐怖を感じました。

特にそのころから住みはじめた神戸は知人も身内もほとんどいなかったので、仕事どころか育児も手一杯。
年子で、妹がいてもお構いなしに走り出すタフなお兄ちゃんがいましたから(笑)

社会から取り残される不安

子どもを見守る
育児ノイローゼのようなものは私には無かったですが、このままでいたら、社会から取り残される、と感じることは多々ありました。

年子の赤ちゃんを抱えていたので、事務所を開設するとか、自分で個人のお客さまの仕事を請けるとか、当時は全く考えられなかったです。
不思議なことに色んなご縁があって、外注で図面を描く仕事はそれなりにあって、娘出産前後の約1年間を除いてずっと仕事はさせてもらってました。

そして、いろんな方に背中を押してもらい、建築士事務所を開設できました。

こそだてしながら取得した資格

しばらくは外注の仕事をしていましたが、その間に一級建築士の資格をとりました。
(二級建築士ではあったので事務所開設はしていました。)

一級建築士事務所になってからホームページ開設、ブログの継続、そして個人のお客さまの仕事を請けるようになりました。

自分自身で「一級建築士になったら個人のお客様の仕事をする」という目標を持って。
その過程が順調なように見えるかもしれません。

いやあ、大変でした(笑)
何が大変かって、子どもを保育園に預けて仕事しながら一級建築士の資格をとったこと。

そして、あまり知り合いのいない地で、仕事を得るために色々もがいてチャレンジしてきたこと。

だからといって、苦しいだけではなかった

大変でしたが、楽しかったと思います。

その中で出会った人たちとのつながりも大好きです。
子どもを育てながらだからこそ見える家づくりが自分の中に確立されてきました。

結局はそのいろんな場面の中で私を支えてくれた人たちがいて、今も支えてくれる。
ママmeetsワークの中で出演されていた方の中にも、そのような方たちがいます。

決して今が完成形なのではなくて、まだ道半ば。
母だからできる働き方、母だからできる住宅設計の仕事はまだまだグレードアップさせていきたいと思っています。

子育てと一緒で、過ぎてみるとその道のりも愛しいものになる。
ママの仕事って、そういうものかな、と感じています。