自分にとっての「本物」をさがすこと

カフェタイム

昨年末から、「本物をみつける」場をつくるためのお仕事をしています。
何だろう、それ?という感じもあるでしょう。
SNSが普及して、情報もネット上でいろいろ調べられるようになり、魅力的なものも、好きなものも、WEB上で知ることが増えた時代です。

結局は商業ベースに乗った「売れているモノ」「評価が高いもの」の基準の上で、物を見ることが多くなってきた時代だと思います。
情報を得やすくなった、という意味では楽になったし、必要なものを選びやすくなったこともありますが、必要な情報を並べただけでは自分が求めていた生き方、暮らしにはならない。

ただの「理想と現実」の違いだけではなく、自分に必要な本質、本物と食い違うからだと思います。

インターネット以外で調べる方法を子どもたちが知らない

私たち世代は子どもの頃、何かを調べるときにインターネットなんて無かった。
文字を調べるのにも意味を調べるのにも、辞書か本で調べていた。

今の子どもたちは、調べる=ネットで検索。

では、電気が無くなって、ネットで検索できなくなったらどうやって生きていくの?学校の宿題で調べものがある、と言われたときにいつもそう答えます。

ちなみに、息子の宿題で「今度校外学習で行くエリアについて調べてくる」という宿題がでたので、そのエリアについての資料を置いてあるインフォメーションや駅に連れて行きました。一度は別件で近くまで行く用事があったので、現地まで連れて行きました。本当はそこで自力で本で調べてくるという努力をすれば良いのですけどね。

ネット以外で調べる方法を知らないのは、少し怖いなと思ったのです。

調べるためには、その場所に行けば良い

調べるためには、その場所(インフォメーションや駅、図書館)に行けば良い。情報を教えてくれる場所に行く、という行動も教える必要があるのかと思った出来事でした。

子どもたちがWEB上から得る情報だけでなく、自分にとっての「本物」を知り、学んでいく場を作っていくために。

子どもたちが「本物」を知るためには、親が、大人が、情報だけではなく「本物」を知ることが大事。
おとなも一緒に学べる場。
本物って、値段が高いものとか、自然素材のものとか、そんな簡単な分類では分けられないものだと思います。

自分にとってこれが本物である、と感じるもの

家の中でも、くらしの中でも、日常の中にあって自分にとってこれが本物であると感じるもの。それを知ること、感じられることが素敵だなって思うんです。

もしかしたら、100円で買ったノート一冊であっても、大切な人が、大切に書いてくれた言葉が、どんなものよりも自分を励ます、大切なものかもしれない。

大好きな人が自分のために作ってくれたものかもしれない。

自分にとって使いやすくてフィットした家具は、価格以上の価値があるといつも思うのです。

モノ、だけではなく「くらしの本質」を考えるために、居心地の良さを考えるために、大事な点なのではないかなと思っています。