住宅のボリュームバランス

今日こそ、今日こそ・・・
リニューアル作業中のホームページをUPする。
そう思い早数日・・・。
自分で構成しながら、よくここまで盛り込んだものだと
反省する気持ちもありながら
自分の中ではデザインのこと
これからしたいなと思うことを
いろいろ考えてわくわくしている日々でもあります。
今日、明日だと思うのですが・・・(笑)
宣言はやめておきます。
そんな中たくさんの写真を整理しているのですが
自分のカメラのSDカードの中に
ちょうど並んでいた2枚にぞくぞくっときました。

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森を望む家、の竣工少し前の写真。

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アアルト自邸

森を望む家のK様から
好きなスタイルの住宅の写真や雑誌を見せてもらった中に
アアルトの住宅があったことをふと思い出しました。
だからといって、アアルトの建築を真似しようとか
アアルトの住宅を調べて要素を取り入れようとか
そのようなことをしたわけではありません。
ただ、外観のメリハリのために
好みのイメージである板張りを取り入れること
それ以外は基本的に白い外壁にすること
道路から見える窓は必要最小限にすること
そのような意識をしてデザインしたお住まいでした。
不思議なご縁で
この夏にフィンランドに行くことができて
アアルトがデザインした住宅に訪れることができたのも
なんとなくK様が私に「アアルト」「北欧」というスイッチをいれてくれたから
なのではないかな、と思い出した2枚の写真。
その流れをそっと与えてくれていたK様に感謝しています。
プラン(間取り図)では伝えにくいですが
空間のボリュームバランスのことをいつも意識してデザインしています。
外観上の「美しい」ボリュームバランスもありますが
内部の空間の上での広さと天井のバランス、窓のバランスは
その空間の「居心地」につながると思っています。
天井が高いから居心地が良い、というわけではありません。
狭い空間であったり、床に座ることをメインとした部屋は
天井高が低い方が落ち着くこともあります。
今工事中の「キッチンを囲む家」も
法規制ぎりぎりでできる空間の中で
最大限の空間の有効利用をしています。
アアルトの建築を体験してみて
思ったより天井高をおさえている場所がたくさんある、と感じました。
住宅に限っては無駄なボリュームが無いな、と。
森を望む家は建物のボリュームのメリハリをかなりつけました。
柱の長さを短くすることでコストダウンにもつながりますので
そのあたりもかなり配慮したバランスになっています。
無駄がないですね。
なんてことをこの2枚の写真を通して考えておりました。