必要なのは、家族の距離感と居場所を考えることだった

金曜日に訪問したリノベーション「程良い距離感の家」。

写真は工事完成時のものですが、キッチンの引出しやキッチン背面カウンターにキッチンツール、食器、食材などが入って暮らしが見えてきました。

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オーガナイザーさんからの紹介ではじめた設計

今回のリノベーション工事を行ったK様は、インテリアオーガナイザー、アトリエMの山本さんが長くオーガナイズのサポートをしてきたお客さま。

リフォームをするにあたり、信頼されている山本さんの紹介、ということで設計をスタートすることになりました。山本さんは勉強になるからと言ってくださって、設計の間ずっと同席して下さっていました。

みゆう設計室はご紹介のケースが少ないのですが、K様との家づくりの過程はとても勉強になるものでした。

魔法をかけたような素敵な住まいができると思っていた

まず家づくりの要望を伺って、はじめての提案をしたときに、K様から
「みゆうさんに設計をお願いしたら、魔法にかかったようなもっと素敵な住まいができると思っていた」
とがっかりされたんです。これがとても貴重な感想でした。

そこで、私としても一番大事な「暮らし方についてお話する」ことにもう一度立ち戻りました。ご要望に対しての計画が「素敵な住まい」だと思えない理由を一緒に考えたんです。

本当はどんな暮らしをしたいと思っていたのか

最初に要望で伝えてもらっていた家づくりの要望、本当にそれが、心から思う暮らし方なのか。まずはそこから見直しました。K様が素敵だなと思っていたという、お友だちの家のリビングの話しも伺いました。

そして、ご要望で伺った内容と、新たに提案した空間で感じる違和感、さらにご夫婦の距離感、親子の距離感。

特にご夫婦共にご自宅でお仕事をされているので、ご夫婦のテリトリーと、お子さんの居場所、仕事ゾーンと、リラックスゾーンについてもお話しました。

自分たちが求めていた暮らしのスタイル

とても長い時間、お話を伺いました。

ご夫婦から最初に伺っていた要望が、本当は自分たちが求めていたものではなかったこと。そして、本当に自分たちが望む暮らし方が見えてこないと、自分たちに合う住まいのかたちは見えないこと。

そこで少し長い時間をかけてK様とお話をしたことで、どのような暮らしがしたいのかが見えてきました。そこで、間仕切りひとつのみの全てオープンな間取りが生まれました。お互いの距離感を感じ、リラックスする場所と集中して仕事する場所を設けるアイディアが生まれました。

金曜日に訪問した際にも、あの時に話しあったことが本当にうれしかった、とK様から言われました。それが、K様にとって必要なことだったんだ、って気づかされました。

引越しが終わった今、これからは山本さんと「モノの住所」を決める作業がはじまります。収納を整えていく様子を山本さんから報告して頂き、それを私が紹介していこうと思っています。すごく楽しみです!!

最近の日々の出来事

この週末は息子のサッカーの試合でした。

すごく良い試合だったのだけど、カップ戦に勝ちあがることができず残念。少年たちの悔し涙は、辛いけど素敵なものだなと思った二日間でした。

なぜか昨日は息子の試合2試合(+待ち時間2試合)+ヴィッセル神戸の試合と
5試合もサッカー見ていて、さすがにぐったりしました。ということでブログが更新できずにいましたが、私はいつも通り元気です(笑)

ところで、お客さまと話すと、結構しっかりブログを読んでくださっていて、ブログが更新されないと大丈夫ですか?と心配されます。でも、以前からずっとブログを読んでます、というお客さまとも出会うようになって、ブログを書いていて良かったなと思っています。

来年を目途に、ブログをホームページ内に移動するかもしれません。でも、こちらでたくさん書き溜めてきたから悩むところでもあります。ご意見頂けたら嬉しいです。