【小説】八日目の蝉

八日目の蝉【電子書籍】[ 角田光代 ]

やっと、最後まで読めました。
角田光代さんの八日目の蝉。

角田光代さんの小説は
いつもぐっとひきつけられてしまって
最後まで一気に読んでしまうのですけどね。
この小説は読売新聞連載の時に読んでいたこともあって
ずっと文庫化を待っていたのですが
先がわかるからこそ、途中で読むことができなくなりました。

そうそう、連載を読んでいた時のブログ記事もありました。
「新聞連載小説」2006.4.21

映画が公開されることになって
ストーリーも話題になっていますね。
不倫相手の子供を誘拐した女性と、その誘拐された娘
逃避行のはなしと、その娘が成長してからの話になります。

登場してくる誰もが
心に痛みと苦しみを味わってしまった事件。
でも、誘拐した女性と、誘拐された娘の数年間は
愛に包まれた時間であったこと。

とても苦しい話なのだけど
最後に見えてくる光が
なんともやさしい光で
それが近づいてくるのが分かっていたので
途中から涙が止まらなくなりました。

「対岸の彼女」の時に
小説がそれまでよりもっともっと深くなったと感じた角田光代さんの小説。
さらにその深さを深めていった小説だなと感じました。

映画もとても楽しみです。
時間をみて、見に行きたいと思っています。

読了後の感想

読売新聞連載時から目が離せなかった小説。
文庫化でやっと最初から読むことができました。
終わりが分かっていることもあり、途中から涙が止まらなくて・・・。
最初から最後まで辛いストーリーだけど
海に映るきらきらした光のような最後のシーンにとても感動しました。